住宅ローンを借りるとき固定金利型にするか、変動金利型に
するかを決めて、一本のローンを返すのが一般的です。これ
に対し借入額を二つに分けて返す方法もあります。代表的な
例として挙げられるのは、全期間固定金利型のフラット35と
変動金利型の銀行ローンを組み合わせる方法。ほかにも、
固定金利型の住宅ローンと変動金利型の住宅ローンを組み
合わせられる｢ミックスローン｣を扱う銀行もあります。

今回ご紹介するのは、フラット35の借入額を二つに分けて
返済期間の異なる組み合わせで返す方法です。たとえば、
2000万円を借りる場合、1000万円はフラット35の35年
返済を利用し、残る1000万円はフラット20の20年返済を
利用するなどの方法です。フラット20とはフラット35の
中で、返済期間が20年までのタイプを指します。フラット
20を利用できると、フラット35よりも低い金利が適用され
るので、総返済額を抑えられるわけです。

先の例で2000万円を借りてフラット35の35年返済のみで
返すと返済総額は25,884,000円になります。いっぽう、
1000万円は35年で返し、残る1000万円は20年で返すと
返済総額は24,314,000円です。二つにわけて返した方が
157万円も返済総額を減らせる計算になります。
（いずれも9月の最低金利で試算）