丸山私塾


日本の財政は危機的状況だと
よく耳にします。日本が
デフォルトしたら住宅ローンは
どうなりますか?
(神奈川県・店長)
住宅ローンは個人が
金融機関から借りた借金です。
返済義務は免れません。

日本がデフォルトすると円や国債がただの紙切れになります。
デフォルトとは債務不履行のことで日本の借金は国債ですが
住宅ローンは債務者(個人)が金融機関から借りた借金です
ので、返済義務は免れません。私見ですが、日本は対外債務
がほとんどなく、日本政府の借金である国債は日本銀行と
国民からの借金ですから、デフォルトになる可能性は低いと
思います。しかし、1024兆円もの借金を抱え、年間30兆円
も増え続ける日本の財政事情を考えると不安があります。
私の資料(中央公論1996年6月号)には当時の大蔵大臣の
武村正義さんが「このままでは国が滅ぶ・私の財政再建論」で、
次のように言っています。“321兆円借金を抱え5年連続で税収
は低下、景気対策の国債の増発が続く。このままでは日本の財政
がG7(先進7ヶ国)の中で最下位に転落する”とあります。
武村理論から17年で借金は321兆円から1024兆円と3倍になり、
税収は54兆円から50兆円とダウンしています。この状態では
日本の借金を減らすことは難しいと思います。