丸山私塾


店長から「ベストプランを提案すれば
お客さまは何とかお金を捻出してくれる
から大丈夫だ。」と言われました。
どう思われますか?
(愛媛県・住宅営業

予算に余裕のある人は確かにその通りです。
しかし、今の時代はお客さまにとって
もっと大切なことがあります。

 
資金に余裕のある方は、プランが卓越していていれば「お金」を
何とか都合されるかもしれません。しかし、今の時代はそういう
人がどの程度いるかです。大半の方はローンの返済や将来のこと、
そして老後の心配を抱えています。住宅の着工戸数がMAXだった
1973年は180万戸で現在の2倍でした。このときの住宅ローンの
金利は7%〜9%で公的融資の住宅金融公庫の金利は5.5%でした。
今と比べると、かなり高金利なのに、なぜ盛況だったかご存知
ですか?それは、1960年に池田勇人総理が「国民の所得倍増計画」
を政策の目玉として掲げ、日本中が好景気に沸いたことがあげられ
ます。10年間で月給が2倍になることを国民に約束し実際に実現
しました。だから、国民は借金をして家を建てることに抵抗が
なかったわけです。しかし今はどうでしょう。ほとんどの国民の
家計は物価の値上げや、生活に係る費用のアップで実質賃金は
減少しています。お金のことと将来不安で「建物の予算は可能な
限り絞りたい」人が増えているのは事実です。ベスト提案は必至
ですが、ライフプランとキャッシュフローを事前に立案し無理の
ない資金計画が重要です。