早い方が有利であるという理由は、早い時期に繰り上げ返済で
できるだけ早く元金部分を減らせば、元金部分に対応する利息
部分の削減額も大きくなるからです。たとえば、固定金利2.2％、
返済期間30年で3,000万円を借りた場合、毎月の返済額は11万
3,910円です。下図を参考にしてください。
3年経過後に100万円を繰り上げ返済すると、毎月の返済額は
そのままで返済期間を15ヶ月短くでき、支払利息は約79万円
削減できます。しかし、20年経過後に同じ100万円を繰り上げ
返済しても返済期間は10ヶ月しか短くなりません。支払い利息
の削減額は約23万円となります。
なぜ、これほどの差がついてしまうのか？元利均等返済では
毎月返済額は返済当初は利息の割合が多く、返済が進むにした
がって利息の割合が少なくなるようになっているからです。
このように、繰り上げ返済はできるだけ早く実行した方が得
なのです。少しのお金でもこまめに繰り上げ返済をしたほうが
元金を早く減らせるから得します。