丸山私塾


LPCF表はどのように作成すればいいですか。
どのようなスキルが必要ですか。
(愛媛県・住宅営業マン)

 
LPCF表とは何かを熟知しましょう。

LPCF表は家族の今後予想される人生の展開と、それに伴う
家庭の経済状況や変化について予測し見直すためのものです。
LPCF(ライフプランキャッシュフロー)表の作成は、まず
お客さまの現状の家計の診断をしそしてマイホームを取得する
際の住宅ローンの借り入れや返済、取得にかかる費用などを算入
します。 一般的に住宅ローンを借りて子どもを2人大学に進学
させると家計は火の車となります。家計の赤字が続くと金融資産
はマイナスとなります。当然サラリーマンの場合、生涯収入(給与
・退職金・年金・退職後の収入)は決まります。奥さんのパート
収入も予測できます。それに生涯支出(生活費・教育費・マイ
ホーム資金・老後資金)なども予測できます。マイホームを取得
して人生が赤字なら、不安になりマイホームの取得を決断する
ことはできません。

そこで黒字にするノウハウをLPCF表で明確にすると顧客の
購買心理が高まります。しかし、LPCF表をデータ入力して
作成するだけでは意味がありません。要するに家計は会社と同じ
で損益計算を改善するノウハウがなければ黒字化できません。
そのためには世帯収入を増やし家計の支出を削減することです。
その策として住宅ローンの利息を少なくする方法、ムダな保険
を見直す、そしてコツコツお金を1000万円貯めるなどの手法
があるわけです。

最近、「下流老人」という言葉を良く耳にします。下流老人とは
生活保護基準と同じ水準かそれ以下で暮らす高齢者と定義されて
います。一昔前のように老後は年金で悠々自適に暮らすという
イメージは過去のものです。家を建てたいと願う人の不安は
「お金と老後」です。その不安を解消して家づくりを後押しする
ことが、今時の住宅営業の最良の営業法と言えます。
プランニングやデザインは設計の人に支援してもらったらいい
わけですから、お客さまから信頼されることに注力しましょう。
LPCF表は家づくりを後押しする指針です。
 
LPCF表